競艇(ボートレース)では、本番レースの前に「展示航走」と呼ばれるデモンストレーションが行われます。これは舟券予想をする上で非常に重要な情報源であり、レースの行方を左右する「機力」のチェックポイントです。本記事では、展示航走の基本から、スタート展示・周回展示それぞれの特徴、オリジナル展示タイムの活用法までわかりやすく解説します。
展示航走とは?
展示航走は、レースに出走する選手たちが本番直前に行う試走のこと。ボートの状態やモーターの調子を観客に見せるために実施され、舟券予想の大きなヒントになります。
展示航走は以下の2種類があります:
- スタート展示
- 周回展示
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
スタート展示|コース取りとスタート練習を確認
スタート展示は、ピットアウトからスタートラインまでの流れをリハーサルするものです。選手がどのコースを狙っているか、スタートタイミングはどうか、といった重要な情報が得られます。
ここがポイント:
- 進入コースの確認:本番レースでの進入コースは、スタート展示での進入が反映されることが多いです。
- スタートタイミング:選手のスタート勘やスロー・ダッシュの起こし方が見どころです。
周回展示|モーター・ボートの動きを見極める
周回展示は、選手が2周回にわたりコースを走る試走です。観客はターンのスムーズさ、加速、ボートの挙動を目で確認できます。
チェックポイント:
- ターンのスムーズさ:艇がどのように旋回するかを見る。
- 加速と伸び:ターン出口からの加速力、バック側の直線での伸びを確認。
- 展示タイム:2周目のバック側150mのタイムは「伸び足」の目安になります。
オリジナル展示タイムの重要性
最近は、標準的な展示タイムだけでなく、各ボートレース場が独自に提供する「オリジナル展示タイム」が注目されています。これにより、モーターの出足、行き足、伸びなど、より細かい機力評価が可能に。
主なタイムの種類:
タイム | 意味 |
---|---|
一周タイム | 総合的な足の評価、全体的な仕上がりを反映 |
まわり足タイム | 出足・ターン周りの評価 |
直線タイム | 行き足(ターン出口~加速部分) |
展示タイム(従来) | 伸び足(バック側の最高速) |
たとえば、直線タイムが良い選手はスタートの加速がスムーズで、展示タイムが良い選手はスリット後の伸びが強力な傾向があります。
展示航走を見る際のコツと注意点
- 1号艇は有利:引き波の影響が少なく、まわり足・一周タイムは良くなりやすい。
- 展示タイムは万能ではない:目視での確認も重要。行き足や伸びはタイムと映像をセットで判断しましょう。
- 風・水面状況も考慮:展示タイムは風の影響を受けやすいため、天候も考慮して予想を立てるのがベストです。
まとめ|展示航走は舟券予想のカギ!
展示航走は「スタート展示」と「周回展示」に分かれ、どちらも舟券予想には欠かせない情報源です。オリジナル展示タイムを含め、各種データをしっかり確認することで、レース展開や勝負どころを的確に読み解くことができます。
特に、直線タイム+展示タイムが1位の艇は信頼度アップ!レース当日は、ぜひ展示航走をしっかり観察して、的中率アップを目指しましょう。