ボートレーサーは「A1」「A2」「B1」「B2」と4段階の階級に分けられており、最上級のA1レーサーは上位20%です。
現在、約1600名のレーサーがいることからA1級レーサーの人数は、全体の20%ということで約320名のA級レーサーがいることになります。
ボートレーサーは、上の級別になることで賞金額の高いG1レースへ正規斡旋されるようになるため、毎年の獲得賞金額を争うボートレーサーにとって“A1級でいること”は最も重要なことだと言っても過言ではありません。
今回はボートレースにおける「級別(ランク)」についてまとめてみましたので是非ご覧ください。
前期・後期の『級別審査と対象期間』について
まずは、ボートレーサーの級別を決めるための『級別審査と対象期間』について解説していきます。
ボートレーサーが1つの級別で走れる期間は“半年間”と定められており、1年間を半年ごとに前期・後期に分けて級別審査と対象期間が設定されています。
前期 級別審査の期間は5月1日~10月31日(期末)
~2か月後より適用~
前期 級別別対象期間は1月1日~4月30日まで
後期 級別審査期間は11月1日~4月30日(期末)
~2か月後より適用~
後期 期別別対象期間は7月1~12月31日まで
10月31日・4月30日の期末が迫ってくると、ボーダー付近で勝率アップを目指す選手の勝負駆け、フライング持ちの選手が事故点加算を恐れて慎重なレースをしたりと。期末時期は、それぞれの選手の状況や思惑も予想の検討材料に。
ボートレースの級別ごとについて解説
ボートレースの4段階の級別(ランク)には、それぞれ以下の規定が設けられています。
級別 | 定率 | 2連率/3連率/勝率 | 事故率 | 最低出走回数 | 斡旋日数/月 |
---|---|---|---|---|---|
A1 | 20% | 2連率30%以上・3連率40%以上で勝率上位者 | 0.70以下 | 90走以上 | 14日 |
A2 | 20% | 2連率30%以上・3連率40%以上でA1級を除く勝率上位者 | 0.70以下 | 70走以上 | 14日 |
B1 | 50% | 勝率2.00以上でA1級・A2級を除く勝率上位者 | 0.70以下 | 50走以上 | 10日 |
B2 | A1級、A2級、B1級以外の選手 | 7日 |
各級別のボーダー勝率の目安は
- A1級ボーダー勝率 6.20前後
- A2級ボーダー勝率 5.40前後
- B1級ボーダー勝率 3.00以上
とされており、級別ごとに月毎のレース斡旋日数や斡旋されるレースの格も変わってきます。
A1級・A2級は月の斡旋日数は14日が目安とされていますが、賞金額の大きいG1戦への斡旋は原則A1級レーサーのみ。
稀にA2級がG1戦に出場している場合は、正規の斡旋ではなくA1級選手に欠場が出た場合の特例の追加斡旋となります。
『勝率』と着順点について
続いて、級別を分ける上で重要な“勝率”はどのように決められているのか解説してきたいと思います。
勝率の算出方法は、レースに出走すると付与される1着~6着までの全着順に付与される『着順点』の審査期間内の合計を出走回数を割った数値が勝率となります。
こちらがレース毎に付与される着順点です。
SG戦やG1・G2戦のグレードの高いレースには、それぞれ点増しがあるため、格の高いレース斡旋の多いA1級が点数を稼ぎやすい仕組みになっています。
着順点 | ||
レースの着順点(一般戦/G3戦) | ||
着順 | 予選~準優勝戦 | 優勝戦 |
1着 | 10点 | 11点 |
2着 | 8点 | 9点 |
3着 | 6点 | 7点 |
4着 | 4点 | 6点 |
5着 | 2点 | 4点 |
6着 | 1点 | 3点 |
※SG戦はさらに2点増し・G1/G2戦は1点増し |
引退勧告にもつながる事故点・事故率について
最後に「水上の格闘技」とも言われるボートレースでは、スタートやコーナリング、道中戦などレース中のあらゆる局面でギリギリを攻める真剣勝負だからこそフライングや転覆などの事故が起きてしまうことも決して珍しくありません。
そういった事故が選手責任によるものであった場合『事故点』が加算されてしまいます。
そして、審査期間内に加算された事故点を出走回数で割ったものが『事故率』で数値が0.70を超えてしまうと、いかに優秀な勝率を収めているA1選手であっても問答無用でB2降格になってしまいます。
事故点一覧 | 点数 |
---|---|
フライング(F)出遅れ(L) ※優勝戦は30点 | 20点 |
選手責任による失格(S1)欠場(K1) | 10点 |
妨害失格(S2)→15点 | 15点 |
不良航法・待機行動違反 | 2点 |
選手責任外による失格・欠場・出遅れは事故点加算の対象外で出走回数も含まないため、勝率に変化はないものの、出走回数を加算を狙う選手にとっては痛手になることも。
引退勧告も!魔の8項と向上化ルール
モーターボートの技能向上のため、向上化規程を設けています。
向上化規定の8項を守れない選手は、斡旋を停止されてしまったり、最悪の場合は選手会から退会の勧告を受けてしまい、レーサーとしての活動を続けることができなくなってしまいます。
そんな“魔の8項”と向上化規程(ルール)は以下の通り。
「向上化ルール」は選手会の「競走の公正確保及び競技水準の向上化に関する規程」です。
1.整備規程違反による競走会の出場停止処分の停止期間の合算が6ヶ月以上2.4期通算勝率が3.80未満の場合※ 登録より6期目(3年未満)までの新人選手の場合は適用除外
3.選手登録から35年以上で4期通算勝率が4.80未満の場合
4.4期通算事故率が0.70以上の場合
※ 登録より6期目までの新人選手の場合にしては1.00以上
5.4期通算出走回数が私傷病または自己都合により60回未満の場合
※ 女子においては出産のあった期と前後いずれかの期の合計2期間を計算から除外
ただし、4月30日または10月31日の時点で選手数が1600名を越えていた場合は、2の該当者のうち最下位の者から順次退会勧告がなされ、それでも1600名を越える場合は3の該当者のうち最下位の者から退会勧告がなされます。
また、上記規程の2および3に関しては、1期間の出走回数が50回未満の場合は期としてカウントされませんが、50回以上となった次の期と合計した2期(1年間)をもって1つの期間としてカウントされますので、出走回数の調整を行っても最大4年間ほどしか伸ばせません。
以上、ボートレースの級別に関する内容をまとめて共有させていただきました。
級別審査期間の期末(4/30と10/31前後)は勝率アップを目指す選手の勝負駆けも多く見られます。
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