和歌山グランプリ2026（GⅢ）展望｜出場選手・バンク特徴・イベント情報まとめ

年始の和歌山バンクで行われる「開設76周年記念 和歌山グランプリ（GⅢ）」は、ラインの完成度と“仕掛けのタイミング”が結果に直結しやすいシリーズ。

近畿は脇本雄太—南修二の強力タッグが軸で、地元の東口善朋らも総力戦で上位進出を狙う構図です。対する南関は郡司浩平を中心に、松井宏佑・和田健太郎の厚みで真っ向勝負。直線が比較的長い和歌山400mは差しも届くため、主導権争い→番手差し→単騎の突っ込みまで、展開の分岐が多いのも見どころです。

---

開催概要｜開設76周年記念 和歌山グランプリ

• 開催名称：開設76周年記念 和歌山グランプリ
• グレード：GⅢ
• 開催期間：2026.1/9(金)〜12(月/祝)〈4日間〉
• 開催場所：和歌山競輪場
• 開催種別：デイレース開催
• 主な出場予定：南修二／脇本雄太／郡司浩平／松本貴治／松井宏佑

【勝ち上がりスケジュール】

• 初日（1/9）：予選競走
• 2日目（1/10）：二次予選・選抜戦
• 3日目（1/11）：準決勝戦
• 最終日（1/12）：決勝戦＆表彰式

---

出場予定選手一覧（SS・S1）

地区	選手名	府県/級班/脚質	競走得点	期別	年齢
南関東	郡司 浩平	神奈川/SS/両	115.23	99	35
近畿	脇本 雄太	福井/SS/逃	116.20	94	36
近畿	南 修二	大阪/SS/追	117.40	88	44
北日本	五日市 誠	青森/S1/追	104.03	89	41
北日本	木村 弘	青森/S1/逃	98.15	100	33
北日本	渡部 幸訓	福島/S1/追	112.68	89	42
北日本	酒井 雄多	福島/S1/逃	105.96	109	29
北日本	高橋 晋也	福島/S1/逃	99.61	115	31
関東	芦澤 辰弘	茨城/S1/追	102.40	95	37
関東	杉森 輝大	茨城/S1/両	104.09	103	43
関東	磯田 旭	栃木/S1/追	101.47	96	36
関東	杉浦 侑吾	栃木/S1/逃	109.58	115	30
関東	鈴木 竜士	東京/S1/両	109.88	107	31
南関東	和田 健太郎	千葉/S1/追	112.05	87	44
南関東	野口 裕史	千葉/S1/逃	99.30	111	42
南関東	松井 宏佑	神奈川/S1/逃	116.14	113	33
南関東	簗田 一輝	静岡/S1/両	109.13	107	30
中部	柴崎 淳	三重/S1/両	104.69	91	39
中部	皿屋 豊	三重/S1/逃	109.53	111	43
近畿	東口 善朋	和歌山/S1/追	108.78	85	46
近畿	椎木尾 拓哉	和歌山/S1/追	107.70	93	40
近畿	石塚 輪太郎	和歌山/S1/逃	105.20	105	32
近畿	中釜 章成	大阪/S1/逃	109.17	113	28
近畿	福永 大智	大阪/S1/逃	107.22	113	27
中国	筒井 敦史	岡山/S1/追	102.57	85	49
中国	片岡 迪之	岡山/S1/両	106.06	93	39
四国	山形 一気	徳島/S1/追	107.91	96	36
四国	久田 裕也	徳島/S1/逃	99.92	117	26
四国	松本 貴治	愛媛/S1/両	114.14	111	32
四国	真鍋 智寛	愛媛/S1/逃	105.17	121	27
九州	嶋田 誠也	福岡/S1/追	102.70	109	33
九州	山田 庸平	佐賀/S1/両	111.65	94	38
九州	中村 圭志	熊本/S1/追	106.48	86	45
九州	松岡 貴久	熊本/S1/追	108.03	90	41
九州	伊藤 旭	熊本/S1/両	108.37	117	25
九州	東矢 圭吾	熊本/S1/逃	108.04	121	27

※このほか多数参戦

---

シリーズ展望｜主役候補と注目ポイント

近畿は「脇本—南」を軸に、地元勢（東口・椎木尾・石塚ら）が結束して主導権を握る形が基本線。南関は郡司の安定感を軸に、松井の機動力＋和田の差しで崩しにかかる構図。和歌山は直線が長めで差しも届くため、早仕掛けの押し切り一辺倒になりにくく、“番手の差し”“3番手の伸び”“単騎の突っ込み”までケアした組み立てが重要です。

主役候補（シリーズの軸）

級班	期別	選手名	府県	特徴・戦力評価
SS	94	脇本 雄太	福井	近畿の主導権。仕掛けが決まれば別線ごと飲み込む破壊力
SS	88	南 修二	大阪	連係精度が武器。番手からの差し・コース取りで勝負を作る
SS	99	郡司 浩平	神奈川	位置取りと判断が安定。先頭でも番手でも崩れにくい
S1	113	松井 宏佑	神奈川	トップ級の機動力。郡司との役割で戦術の幅が出る
S1	111	松本 貴治	愛媛	総合力が上位。仕掛けの質で一気に優勝戦まで届く存在

注目レーサーピックアップ

• 東口 善朋（和歌山）：地元記念に懸けるタイプ。展開ひとつで直線の一突っ込み
• 和田 健太郎（千葉）：コースを割ってくる差し脚は健在。混戦の2・3着で怖い
• 渡部 幸訓（福島）：好位確保からの伸びが武器。番手が空く形なら浮上
• 山田 庸平（佐賀）：戦法の幅が広く、流れが向くと一気に頭まで
• 杉浦 侑吾（栃木）：積極策でレースを動かす役。ライン形成次第で波乱の起点

---

バンク特徴と攻略ポイント｜和歌山バンク

• 周長：400m
• 見なし直線：59.9m（比較的長め）
• 傾向：クセが少なく実力が反映されやすい一方、直線の伸びで差しも届く
• 攻略の要点：
  • 早めの踏み上げで押し切る「主導権ライン」が強い
  • 直線がある分、番手差し・追い込みの逆転も現実的
  • 複数ラインのときは「仕掛けの順番」で隊列が一気に入れ替わる

---

車券戦略ポイント

• 近畿ラインが主導権を握る日は「番手差し（南）」「3番手伸び（地元勢）」までセットで
• 南関が先に形を作れる日は「郡司の確定感＋松井の仕掛け」から広げたい
• 直線勝負になりやすい局面では、追込み型（和田・東口・渡部など）の2・3着付けが有効
• 準決〜決勝はラインの完成度が上がるため、単騎の突っ込みは“相手筆頭”までが扱いやすい

---

選手機材・ギア傾向（見立て）

• 先行型：重めギアで踏み上げ持続 → 400mでも押し切り狙いが成立
• 自在型：相手の仕掛けに合わせて踏み直しやすい設定が強み
• 追込型：直線の伸びを最大化する微調整が鍵（踏み出しで置かれないことが重要）
  ※開催が進むほど、直線勝負を意識して“伸び寄せ”に振る選手が増えやすい

---

イベント・ファンサービス

【ステージイベント】

• 1/10（土）蝶野正洋 トークショー（14:21頃〜）／日野未来 トークショー（12:35頃〜・15:17頃〜）
• 1/11（日）徳永ゆうき 歌謡ショー（13:55頃〜・15:23頃〜）／秋山拓巳 トークショー（12:31頃〜・14:24頃〜）
• 1/12（月祝）糸井嘉男・内川聖一 スペシャルトークショー（13:59頃〜・15:23頃〜）

【その他イベント】

• 4日毎日：豪華解説陣によるスペシャル予想会（わかちゃんホール内ステージ実施回あり）
• 1/9（金）：先着100名プレゼント（有料席利用者）
• 1/12（月祝）：ラッキーカード配布（抽選でQUOカード）
• 勝ち上がり1着選手インタビュー（バンク内）
• 飲食ブース・キッチンカー など

---

アクセス情報｜和歌山競輪場への行き方

• 所在地：和歌山県和歌山市五筋目10-1
• 電車：南海「和歌山市駅」から徒歩約8分（JR方面からも乗り継ぎ可）
• 車：阪和自動車道（和歌山IC／和歌山北IC）から約12〜15分
• 駐車場：隣接無料駐車場あり（610台の記載あり）

---

まとめ｜シリーズ全体の展望

• 優勝争いの軸は近畿（脇本—南）。地元勢の上積みがどこまで噛み合うかがポイント
• 南関（郡司—松井—和田）は安定感と決め手の両立で真っ向勝負
• 和歌山400mは直線が活きるため、主導権ラインの押し切りだけでなく番手差し・追い込みの逆転まで想定して車券を組み立てたい

---